サンライズ出雲に乗車しました

寝台特急サンライズ出雲に乗車してきました。
私としては3度目の寝台列車。国内では初めてでした。

旅の出発後、すぐに始まる大きなイベントに私たち夫婦は大興奮。
しかし、それは私たちだけでなく、同じ列車の乗客たちも見るからにテンションが高まっているのでした。

今回乗車したのはシングル個室で、広さはたたみ1畳ほど。しっかりした鍵がついた引き戸で閉めきることができるので、プライベート空間は確保されるものの、荷物を置くスペースは限られていて、小さなスーツケースでも開くのに苦労しそうです(実際、隣の部屋でスーツケースを開け閉めする度に壁に当たる音が聞こえてきました)。
私は例によって30リットルぐらいのバックパックに荷造りしたので、そうした苦労はありませんでしたが、これからこの列車に乗る予定がある方は、大きな荷物を持ち込むのはやめておいた方が良いかもしれません。

列車が出発したあと、妻を誘って缶ビールで乾杯したものの、私がすぐに眠くなってしまい出発式は30分でお開きになりました。
私は備え付けのパジャマに着替えて横になりましたが、やはり興奮気味なのか、それとも普段感じない列車の振動のせいなのか、定期的に眼が覚めました。

夜中に眼が覚めた時は、車窓から見える真っ暗な知らない街の風景をしばらく眺めていました。住民たちが寝静まり無人の街を列車だけが走っているイメージを改めて思ったとき、私はなんとも言えない寂しい気持ちを抱きました。
そして、夜のあいだ何度も目が覚めていたのに、朝が来て、車窓から見える風景から日常を感じた後は、なぜかぐっすりと熟睡できたのが不思議でした。

東京駅を夜10時前に出発し、出雲市駅に翌日朝10時頃に到着する約12時間の列車旅。寝て起きて、その間に移動できるという目的のほかに、夜行列車に乗ることで残るこうした旅の思い出も魅力のひとつだと思います。