漂泊に憧れている

疾走するホバークラフトを見つめる男性の後ろ姿。文庫本のカバーに印刷された白黒写真を見て、撮影したジョセフ・クーデルカを思い出しました。
クーデルカは、亡命後、定住せずに流浪しながら撮影を続けている写真家です。

改めてクーデルカの写真を見ているうちに、私のなかにも「漂泊」や「流浪」という言葉への憧れがあるということに、ふと気づきました。
他の写真家ではロバート・フランクも好きですし、村上春樹さんや角田光代さんなどの作家さんが書かれた紀行文はよく読みます。好きなキャラクターはスナフキンです。

しかし、現実の私は?と言えば、毎日のように同じ場所へ通い自宅に帰っています。キャンプは好きになれなかったし、旅行へ出ても長くて1週間くらい。
自分では実現できていないからの憧れなのだと納得するしかないようです。